
次は事例Ⅲですね。
事例ⅠとⅡの点数はギリギリだったけど今回はどうかな。
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事例Ⅲへの向き合い方
第2次試験は~(中略)~中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。
筆記試験は、「経営革新・改善」、「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」などの中から、次のように出題します。
・「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
事例Ⅲは「生産・技術」について問われます。
下町や地方都市の工場をイメージしてもらうと良いかもしれませんが、生産現場に直接関係がある方は少ないと思いますので、具体的なイメージがしづらいかもしれません。
この事例では、例えば「取引先から納期短縮の要請があるが、どのように対応するか?」などが問われます。
事例Ⅲの特徴として、生産工程が図解されていたり、与件文の中にヒントがバラバラに散らばっていたり、時系列も入れ替えられたりしていることが挙げられます。
基本的な方針は他の事例同様、与件文に忠実であることが第一です。
その中で「~できていない」ことを改善すること、そのやり方として「強み」を活かすこと、その「強み」も与件文から拾います。
1次試験で覚えた専門用語はあまり使わない方がよいかも知れません。答案を読む相手は65才の田舎の中小企業の社長さんだと思ってください。平易な言葉でシンプルに短くまとめた方が伝わります。また使いこなされていない専門用語は、採点者(専門家)からは違和感がある場合が多いのではないでしょうか?



確かに専門用語って業界内では便利かも知れないけど、伝える相手を考えた方がいいよね。
平成30年度試験 事例Ⅲの再現答案
これから私が受験した平成30年度の試験を再現していきます。
自慢できる点数ではありませんが、みなさまの参考になれば幸いです。
微妙なラインの点数で細かく公開している人ってあまりいないですよね。恥ずかしいですから。
ですが合格者のボリュームゾーンは60点そこそこですから、ここまでできればOKな感覚をイメージしてもらえたらいいかなと思います。
問題文への書き込みと下書き
▼与件文へのメモはシャーペンのみ。目印程度に囲ったり線を引いたりしています。ポイントごとにSWOTのどれにあたるかをメモしています。
▼問題文
▼下書き:生産工程や組織体制を図解しています。
ほかの事例もそうでしたが、文字カウントできるほどの下書きを書いていません。時間が足りず書けませんでした。



相変わらず字は汚いし図形もぐちゃぐちゃだね。ほんとによくこれで合格したね。
そのとおり。私もそうでしたが受験生は合格イメージを高く持つ傾向にあるのではないでしょうか?参考書や公開されている再現の答案や図解が非常に立派なので、自分も同じくらいできないと合格できないと思わされているのかも知れません。
ですが安心してください。このレベルでもなんとかなりました。安心して気を緩めるのではなく、あきらめずに頑張ってもらえたら幸いです。
再現答案
再現答案は試験翌日に全て書き起こしました。
ご覧の通り下書きを書いていないので、全てそのままかと言われると自信はないですが、記憶のかぎり忠実に再現しております。あとで見栄え良く加筆修正等しておりません。
この記事では詳しい考察せず、当時の答案の紹介にとどめたいと思います。
第 1 問(配点 20 点)
顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C 社の業績は維持されてきた。その理由を 80 字以内で述べよ。
第 2 問(配点 20 点)
C 社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図 2 )を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。



問題点は、①~、②~。改善策は、①~、②~。というフォーマットに拘らなくてもいいのかな。
第 3 問(配点 20 点)
C 社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図 1 )を分析して、C 社の生産計画上の問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。
第 4 問(配点 20 点)
C 社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を 120 字以内で述べよ。
第 5 問(配点 20 点)
わが国中小製造業の経営が厳しさを増す中で、C 社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、中小企業診断士として 120 字以内で助言せよ。



付加価値を高める戦略が求められているんだね。受注や売り上げを増やすこととは違うのかな?
得点開示結果
それでは、得点開示結果を公表いたします。
得点開示の方法はこちらの記事をご覧ください。



ではどうぞ。
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