試験も合格したしようやく診断士になれるのか。ところで診断士になるっていうのはどういうことだろう?実務補習が終わると、その場で免許証とかバッチがもらえるのかな?
こんな悩みにこたえます。
■ポイント
・バッジもあるよ
私は令和元年5月に診断士登録しました。これは新元号にあわせて登録手続きを行ったわけではなく、平成31年の実務補習を修了し滞りなく手続きを済ませた結果、たまたまこのタイミングになったということです。
実は私は、実務補習を受けて協会から説明をいただくまで、「中小企業診断士になる」とは具体的にどういうことか考えていませんでした。ですので、何かしらの手続きが必要になることも知りませんでしたし、実務補習終了後すぐにでも「私は中小企業診断士です」と名乗れるのかと思っていました。
「中小企業診断士になる」とは?
経済産業大臣の登録を受けることを指します。
あなたは中小企業診断士の方から名刺を頂戴したことはありませんか?肩書に「中小企業診断士」とあったかと思いますが、その前に「経済産業大臣登録」がついていませんでしたか?「経済産業大臣登録 中小企業診断士 〇〇〇 〇〇」みたいに。人によって「経済産業大臣登録」をつけていたりいなかったりします。「経済産業大臣登録」ってついていたほうが中小企業診断士を知らない人にとっては「しっかりとした国家資格なんだな」と思ってもらえるかもしれません。
中小企業診断士になるには、経済産業大臣の登録が必要になります。試験に合格しても、実務補習を受けても、ボーっとしていたら中小企業診断士にはなれません。
申請期限に注意
登録申請には期限があります。二次試験合日以降、3年以内に実務要件を満たして申請する必要があります。養成課程の方は修了から3年以内の申請となります。
3年以内なので、実務補習は5日間コースを年に1回ずつ受講しても大丈夫です。実は15日間コースと5日間コースは、5日間分は一緒に受講することになります。私が受講したときは3分の1くらいが5日間コースでしたので、第2クールからぐっと人数が減りました。本業をなかなか休めない人は5日間コースを受講して3年間で要件を満たす人もいるようです。
(1) 中小企業診断士試験第一次試験および、第二次試験合格者
第二次試験合格日以降3年以内に実務要件を満たして、申請することが必要です。
(2) 中小企業診断士養成課程または、登録養成課程修了者
養成課程または登録養成課程修了の日から、3年以内に申請することが必要です。出典:中小企業庁
申請手続きの流れ
申請手続きは非常に簡単です。
実務補習を受講すると、初日に申請に必要な書類一式を頂けます。最終日に必要事項を記入・押印しておけば協会事務局がまとめて申請してくれます。実務補習の修了証書については、実務補習最終日に卒業証書授与形式で頂き、同時に回収いただくことになります。ですので、初日に頂く書類に必要事項を記入・押印して、最終日に持参すれば手続き完了です。
私が受講した際には最終日に書類を忘れてしまった人が何人かいましたが、協会事務局の方が優しく、様式の控えをその場で頂戴することができていたようです。
必要書類
試験合格の方は以下が必要になります。
- 中小企業診断士登録申請書(様式第1、原本)
- 中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
- 実務補習修了証書(原本)または、実務従事の実績証明書(様式18、19、20、原本)
- 住民票の写し
2次試験の合格証(原本)とか捨ててないですよね?気をつけてくださいね。それぞれの様式は以下から確認できますので予め目を通しておくといいと思います。
出典:中小企業庁
登録証はいつ届く?
申請後、1〜2ヶ月で登録証が届きます。
私の場合は3月の後半に申請をして、協会事務局の方から多分4月後半くらいには届くと言われていました。中々届かずやきもきしていましたが、5月の後半になってようやく手元に届きました。登録証を見ると、登録日が「令和元年5月」でした。
これで「自分は中小企業診断士です」と名乗ることができます。堂々と名刺にも書くことができます。実務補習終了後から名刺に「中小企業診断士」と入れたかったのですが、まだ登録が完了したわけではなく厳密には(申請中)の身分のため、我慢していました。
バッジは?
中小企業診断士には金色の徽章(バッジ)があります。
こちらは協会事務局に申し込むことで購入(貸与)することができます。私はてっきり登録証と一緒に無料で届くものだと思い込んでいたので、登録証しか入っていなかったときには少し残念な気持ちになりました。
出典:熊本県中小企業診断士協会
ちなみにお値段3,000円のところ、都道府県協会が半額負担してくれるので1,500円になります。これはもしかしたら協会によって違うのかもしれません。
デザインは羅針盤をモチーフにしていて、平成27年に公募で変更されたようです。コンセプトは、以下のとおりです。
羅針盤をモチーフにして、シンプルかつ重厚で、長 く身に着けていても古さを感じさせないようにデザ インしました。羅針盤は、中小企業の輝かしい未来を 指し示す「中小企業診断士の使命」を表現しています。 また、主に直線で構成された図柄は、「ぶれのない 誠意」を表しています。シャープなイメージは若々し く、そして、斬新すぎることがない、愛着を持って身 につけられるデザインになっています。
以前のバッジは四角でした。特に評判が良かったわけではなく、中小企業診断士のブランディングの一環でデザインしなおしたようです。旧デザインはRegistered Management Consultantの頭文字RMCをモチーフにしているようです。
出典:万松青果株式会社
士業だといわゆる10士業(弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・税理士・公認会計士・不動産鑑定士・中小企業診断士・社会保険労務士・土地家屋調査士)それぞれのバッジに特徴があって面白いです。
その他の資格、自治体、各種法人でもバッジをつくっているところは多いですよね。なかでも議員さんのバッジは別格で、偉いほどバッジの厚さが増すみたいなイメージがあります。
それでは今回は登録手続きとバッジについてでした。
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