
さてさて、これから診断士の勉強はじめるか。
まずは何からやろうかな?
とりあえず参考書を買ってみよう。
こんなふうに考えている方は要注意です。
- ゴールを確認しよう
- 過去問を確認しよう
私はこれを怠ったためにスタートダッシュに失敗しました。3ヶ月の独学合格を果たしたとは言え、振り返るともっと効率的にできたはずだと反省したことをまとめます。
実は、このような考え方をすることが、私が中小企業診断士試験を通じて学んだことであり、診断士試験を突破するのに最も必要なことだと思います。
ゴールと現状のギャップ
「中小企業診断士試験に今年合格する」ことは決めましたか?
もしまだ覚悟を決めてないというかたはこちらをお読みください。



では、中小企業診断士試験はどんな試験ですか?
どのようなことが問われ、どのような人が受験し、どれくらいの人が合格するのでしょうか?
そして、あなたの知識や能力はどうですか?
試験合格に必要な知識・能力とあなたの現状の知識・能力を比べてください。
このギャップを埋めることが勉強です。そしてそのための計画を立てます。
それぞれの科目で何点とるかという数値計画。
いつ何をするかという行動計画。
またどのタイミングで進捗を確認し、計画を見直すか。
繰り返しですが、1番はじめにすることは、今年合格すると決めることです。
これがスタートです。
それからゴールを知り、己を知り、ギャップを埋める計画を立てます。
ゴールを確認しよう
中小企業診断士試験の特徴はなんですか?
この質問に即答できれば大丈夫です。
うまく言葉にできなかったひとはこれから確認してみましょう。
中小企業診断士試験は大きく2つ、1次試験と2次試験に分かれます。
1次試験は、7科目のマークシートで知識を問います。
2次試験は、4つの事例に対して、記述式で、診断能力を問います。
2次試験は記述式試験と口述試験があります。口述試験はほとんど100%受かるので今は気にしなくて大丈夫です。
受験申込が5月、1次試験が8月、2次試験が10月、口述試験が12月となります。
1次試験と2次試験の間は2ヶ月間しかないので、1次試験と2次試験の対策を併走させるのが望ましいです。
では次に合格率を見てみましょう。
ざっくりといえば、1次試験の合格率も2次試験の合格率も20%です。
1次試験は7科目あり、総得点の60%以上かつ40%以下の科目がなければ合格となります。
また1次試験には科目合格制度があります。60%以上の得点をとれば科目合格となり、3年間有効になります。つまり、翌年と翌々年は申請することで科目免除にできます。
申込者数は近年2万人前後で推移しています。
そのうち1万6千人が実際に受験します。つまり4千人は受験申込をしたものの受験していないということです。
出典:中小企業診断協会
同様に、2次試験は4つの事例があり、総得点の60%以上かつ40%以下の事例がなければ合格となります。
近年では1,000人弱が2次試験に合格しています。
出典:中小企業診断協会
では、どんなかたが受験しているでしょうか?
受験者のボリュームゾーンは30代、40代で、ほとんどが男性のようです。
受験者は東京と大阪が最も多く、地方都市は受験者が少ないだけでなく合格率もやや低いように見受けられます。
例えば、仙台受験はおそらく東北全県をカバーしていると思われますが、その中で1次試験の平成29年度合格者は78人です。
出典:中小企業診断協会
過去問を見てみよう
もう過去問は見ましたか?
試験概要を理解したら、次は過去問を見てみましょう。解かなくて大丈夫です。
あなたが目指すべきゴールは過去問にあります。
過去問レベルの試験を解き、合格基準に達することがあなたのゴールです。
なので過去問を見ましょう。
目指すべき場所を理解しましょう。
そうすると自ずと現状とのギャップが理解できます。
そしてそのギャップを埋めるために必要なことがわかります。
例えば、これは平成30年度第1次試験「運営管理」の問題です。
出典:中小企業診断協会
どうですか?わかりますか?
今これを解く必要はありません。
ですが過去問を見ることによって、どのような問われ方をするのか、どのような内容を問われるのか、どのレベルなのか?が分かります。
このギャップを埋めるために基本テキストを読みます。
極論、過去問と解説だけで理解できるなら基本テキストは不要です。
試験概要や問題を理解せずに勉強をはじめることは、目的地を決めずに旅に出るようなものです。
一人気楽な旅行ならいいでしょう。
ですが、あなたは合格することを決めました。
そうであるならばゴールをしっかりと調べ、計画を立ててから、勉強を開始しましょう。
- ゴールを確認しよう
- 過去問を確認しよう
もしあなたがまだ今年合格することを決めていなければ、こちらをお読みください。



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