【中小企業診断士2次試験】事例Ⅰの再現答案と得点を公開(問題文への書込みや下書きも)

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実際のところ合格者はどんな答案を書いているんだろう。

どれくらいの内容で何点くらいになるのかな。

参考書の解答例見ても、全然書ける気がしない。

この記事ではこんな悩みにお答えします。

私は平成30年度中小企業診断士1次試験及び2次試験に独学3ヵ月でストレート合格しました。

独学3ヵ月という短い期間で1次試験に臨み、合格発表後に2次試験の勉強を始め、なんとか合格することができました。

この経験を伝えることで、このレベルなら自分にもできるかも、って思えてもらえたら幸いです。

 

  • 私が本試験で書いた下書きやメモを公開します。
  • 私が本試験で書いた解答を公開します。
  • 得点開示請求した結果を公開します。

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事例Ⅰへの向き合い方

第2次試験は~(中略)~中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。

筆記試験は、「経営革新・改善」、「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」などの中から、次のように出題します。
「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」

平成30年度中小企業診断士第2次試験案内・申込書

事例Ⅰは「組織・人事」について問われます。

A社が望む姿に対して、これまでの内外環境の変化と現状を把握し、そのギャップを埋めるための課題のうち、「組織・人事」に関する助言が求められます。

「組織」の場合、組織体制(機能別や事業別など組織図の話)と組織文化(部署間連携、コミュニケーションや活性化など)が中心となります。

また「人事」だと、能力開発、評価制度、モチベーション向上が主要の論点となります。

そのほかにも各種の論点は参考書にまとめられているとおりですが、一番重要なのは問題文に忠実であることです。

問題文に「~できていない」、「~がうまくいっていない」ということがあれば、まずはそれらの改善を考えます。

問題文は社長の声です。

社長が目指す方向を見定め、問題点を確認し、改善案を出し、実行部隊として組織・人事面を検討する。

論点に引っ張られず、社長の困りごとを解決するのが大事ってことかな

平成30年度試験 事例Ⅰの再現答案

ここからは私が受験した平成30年度試験を再現します。

決して良くできたわけではないので公開するのは非常に恥ずかしいのですが、皆様の参考になればと思い、公開させていただくことにしました。

問題文への書き込みと下書き

問題文への書き込みはシャーペンのみ。

4色ボールペンを試したりしましたが習得できずシャーペンだけになりました。

右側の余白にSWOTのメモをしています。

次に設問部分。キーワードを囲ったり下線を引いたり目印をつけています。

そして下書き。

組織図的なものとミミズがたくさん。字が汚くほとんど読めないですね。

おいマジか。これだけ?

与件文の切り分けもないし、メモも少ないし、下書きもほとんどないじゃん。

はい。そのとおりですね。

自分の想定ではもっとしっかり与件文を対応する設問に切り分け、下書きをしっかり書いて文字カウントもするつもりでした。

ですがテンパり全てが吹っ飛びました。

再現答案

再現答案は試験翌日に全て書き起こしました。

問題文へのメモと記憶を頼りにして忠実に再現したつもりです。少し見栄え良く手直しなどもしておりません。

ここでは詳しい考察はせず、再現答案と得点結果のみ開示いたします。問題の考察は別記事にします。

第1問(配点 20 点)

研究開発型企業である A 社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から 100 字以内で答えよ。

理由は、①大市場は景気変動の波が大きく正社員の多いA社には影響が大きいこと、②高い開発力がニッチ市場では優位性があること、③大手メーカーとすみ分けることである。(80字)

大きな市場は景気変動の波が大きいの?

確かに国内大手メーカー向け特注機器の売上がバブル崩壊で大きく縮小したとあるけど。

第2問(配点 40 点)

A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問 1 )
A 社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A 社の人員構成から考えて、その理由を 100 字以内で答えよ。
(設問 2 )
A 社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。

(設問1)理由は、①9割近くの社員が技術者であり顧客接点を十分に持つことができないこと、②販売を信頼できるパートナー企業に委託しているため最終消費者との接点が少なくニーズを満たす開発が難しいことである。(96字)
(設問2)売切り型と継続型の違いである。以前は、開発した製品を販売した時点で取引が完了するものだったが、複写機関連製品事業は、部品やトナー等の消耗品の販売を収益源とし、取引が継続的である点に違いがある。(96字)

第3問(配点 20 点)

A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。

目的は、時流を先読みし先進的な事業展開を進め製品領域の拡大を志向しつづけることである。そのため、顧客の課題解決に必要となる技術を組み合わせる必要があり、組織横断的な連携が必要となった。(92字)

第4問(配点 20 点)

A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士と
して、100 字以内で助言せよ。

①行動面を重視したコンピテンシー評価、②社外研修への参加を勤務時間内とみなすこと、③専門書の購入を会社負担とすること、④短時間勤務等の多様な働き方改革により、挑戦的な組織風土づくりを行うべきである。(99字)

なんだか効果的な取組に思えないな。あくまで試験対策的に思えるけど、まずは基本を押さえれば最低限OKなのかな。

再現答案を振り返ってみると、大きく外してはいないと思うけど、なんだか微妙な回答になってますね。これはこの時点でこの実力なので仕方ないでしょう。

得点開示結果

それでは、得点開示結果を公表いたします。

得点開示の方法はこちらの記事をご覧ください。

https://dokugaku-shindanshi.com/2019/02/02/%e4%b8%ad%e5%b0%8f%e4%bc%81%e6%a5%ad%e8%a8%ba%e6%96%ad%e5%a3%ab%ef%bc%92%e6%ac%a1%e8%a9%a6%e9%a8%93%e3%81%ae%e5%be%97%e7%82%b9%e3%82%92%e7%9f%a5%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/

ではどうぞ。

61点

ぎりぎりです。

2次試験は問題ごとの得点や解答が公表されませんので、どの問題がどれほど合っているかは分かりません。

ですが全体的な感覚としてこんな答案でこれくらいというイメージができればよいと思います。

参考書の模範解答を見ていると、こんなの無理だと絶望的な気持ちになりますよね。

また別の記事でどのように考えて解いたのか、改めて考察するとどうなのかなどをまとめたいと思います。

 

合格ラインすれすれ

結果的に短期間でのストレート合格を達成したことを考えれば、熟練度はないかも知れませんが、試験との向き合い方はおおむね合っていたということではないでしょうか。

基本的な考え方を押さえれば、突貫で合格も可能だということですね。参考まで。

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