
地方在住のひと「田舎だから予備校なんてない。東京のひとはいっぱい予備校あって有利だよな。ずるいよ。」
こんな想いに応えます。
■この記事の内容
- 地域別合格率に2%弱の違いあり
- あなたは40万人に1人の選ばれしもの
地方在住の受験生にとっては、都会が羨ましいですよね?
予備校選びたい放題だし、色んな勉強会もあるみたいだし。
地方だと通信教育か独学だから不利って思いがち。
でも大丈夫!
今回は地域別の合格率を調べてみたので、不安を払拭してください!
逆にチャンスも見えてくるかも!?
地域別合格率をまとめました
中小企業診断士試験の受験会場は全国7箇所です。
北から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡となっています。
中小企業診断協会では各会場の申込者数と合格者数を公開しています。以下をごらんください。
※中小企業診断協会の公開資料を加工
平成18年度から平成30年度の数値をまとめました。
全体の数値では20%弱の合格率です。
年度と地域によっては10%以下のこともありますね。平成30年度だと仙台12.8%、名古屋13.2%と他の地域に比べて著しく低いです。
各エリアの対象期間の平均をとると、最低が仙台の17.9%で最高が東京の19.8%です。
お住いのエリアの状況はいかがですか?
これをみるとエリアごとの合格率に差があるものの、必ずしも都会と地方で単純に差が生じているわけではなさそうです。
田舎だから不利ってこともなさそうです。でも東北、、、
確かに地方は、予備校に通学することができません。でも選択肢は他にいくらでもある。Web講座、通信、独学。
2次試験は、講座を聞いても独学でも、書いたものがあってるのかわかりづらいです。添削してもらった方が良いのは間違いないでしょう。
この点は通学でなくても対応できますからね。
ちなみに、申込者数のうち実際に受験するひとは若干少なくなります。
せっかく1次試験に受かって2次試験の申込みをしたのに受験しないなんてことあるの?って思いますが、色々な事情があるのでしょう。
毎年のように各地域で辞退者がいるようです。ですが、ある年度から申込者数のみを公開することになったため、あくまで申込者数でまとめています。
あなたは40万人に1人の選ばれしもの
では次に、エリアごとの合格者の希少性をみてみます。
各エリアごとの人口を求めて、合格者数と比較します。
毎年、東京では9万4千人に1人の中小企業診断士が誕生しています。広島では47万1千人に1人の中小企業診断士が誕生しています。
便宜上、試験場所ごとに都道府県を割り振りましたが、実態と異なることもあるでしょう。あくまで参考として。
エリア | 都道府県 | 人口 | エリア人口 |
札幌 | 北海道 | 5,381,733 | 5,381,733 |
仙台 | 宮城県 | 2,333,899 | 8,982,807 |
仙台 | 福島県 | 1,914,039 | |
仙台 | 青森県 | 1,308,265 | |
仙台 | 岩手県 | 1,279,594 | |
仙台 | 山形県 | 1,123,891 | |
仙台 | 秋田県 | 1,023,119 | |
東京 | 東京都 | 13,515,271 | 50,453,365 |
東京 | 神奈川県 | 9,126,214 | |
東京 | 埼玉県 | 7,266,534 | |
東京 | 千葉県 | 6,222,666 | |
東京 | 茨城県 | 2,916,976 | |
東京 | 新潟県 | 2,304,264 | |
東京 | 長野県 | 2,098,804 | |
東京 | 栃木県 | 1,974,255 | |
東京 | 群馬県 | 1,973,115 | |
東京 | 石川県 | 1,154,008 | |
東京 | 富山県 | 1,066,328 | |
東京 | 山梨県 | 834,930 | |
名古屋 | 愛知県 | 7,483,128 | 14,002,076 |
名古屋 | 静岡県 | 3,700,305 | |
名古屋 | 岐阜県 | 2,031,903 | |
名古屋 | 福井県 | 786,740 | |
大阪 | 大阪府 | 8,839,469 | 21,577,719 |
大阪 | 兵庫県 | 5,534,800 | |
大阪 | 京都府 | 2,610,353 | |
大阪 | 三重県 | 1,815,865 | |
大阪 | 滋賀県 | 1,412,916 | |
大阪 | 奈良県 | 1,364,316 | |
広島 | 広島県 | 2,843,990 | 12,247,150 |
広島 | 岡山県 | 1,921,525 | |
広島 | 山口県 | 1,404,729 | |
広島 | 愛媛県 | 1,385,262 | |
広島 | 香川県 | 976,263 | |
広島 | 和歌山県 | 963,579 | |
広島 | 徳島県 | 755,733 | |
広島 | 高知県 | 728,276 | |
広島 | 島根県 | 694,352 | |
広島 | 鳥取県 | 573,441 | |
福岡 | 福岡県 | 5,101,556 | 14,449,895 |
福岡 | 熊本県 | 1,786,170 | |
福岡 | 鹿児島県 | 1,648,177 | |
福岡 | 沖縄県 | 1,433,566 | |
福岡 | 長崎県 | 1,377,187 | |
福岡 | 大分県 | 1,166,338 | |
福岡 | 宮崎県 | 1,104,069 | |
福岡 | 佐賀県 | 832,832 |
※2015年国勢調査をもとに加工
中国地方や東北では中小企業診断士はより希少な存在かもしれません。
あくまで受験地なので、その後の活動拠点が変わるかもしれないので、診断士業務の競合性は分かりません。
各診断協会の所属人数を調べれば診断士の競合性は分かりますが、競合となりうる相手は診断士だけでなく、銀行業界や会計業界もコンサル業務を行いますので、結局一概にはいえません。
でも、地方在住のひとは、自分が40万人に1人の選ばれし人間になれると思うと、ちょっとわくわくしますよね?
そんな風に考えて少しでもモチベーションが上がってくれたら幸いです。
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